天神社(てんじんじゃ)は、徳島県徳島市北田宮に鎮座する神社。

田宮(田宮町・南田宮・北田宮)や同地区周辺の愛称である千松(せんしょう)の由来となっている神社である。

歴史

平安時代、菅原道真が左遷されて大阪から船で太宰府に行く途中、嵐に遭遇し阿波国に漂着。その際に当地に滞在したことが縁で建立したと伝わる。菅原道真は、当地に儒学・筆法を伝授し、「旅屋が寺子屋を開いた」と騒がれ、タビヤ村と呼ぶようになり、「タミヤ」に変語し、田宮村(現在の田宮町・南田宮・北田宮)の由来となった。

徳島藩政時代には、初代藩主・蜂須賀至鎮が神社周辺の樹木を弓材として幕府に献上。代わりに日向国から取り寄せた松千本を植えた。これが、神社南側にある徳島市立千松小学校の校名の由来となる。

天保年間(1831年 - 1845年)に南隆上人が天神坊(現在の天神社)に道真の筆法伝授の教えをうけつぎ、寺子屋を再開して明治2年(1872年)まで続いた。神社の東側には旧菅原寺の名で知られる薬師寺がある。

祭神

  • 菅原道真

交通

  • JR佐古駅より車で約10分。

脚注

参考文献

  • 『角川日本地名大辞典 36 徳島県』(1986年 ISBN 4040013603)

天神神社

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