宇津野駅(うつのえき)は、かつて岩手県下閉伊郡岩泉町に存在した日本国有鉄道(国鉄)小本線(のちの東日本旅客鉄道(JR東日本)岩泉線)の駅(廃駅)である。小本線の当駅 - 浅内駅間延伸により、1957年(昭和32年)5月16日に廃止された。

概要

小本線時代に存在した駅で、浅内駅へ延伸されるまで、当路線の終着駅として暫定的に設けられた駅であった。当駅は押角トンネル岩手大川方坑口付近にあった。岩泉線の営業当時は、広い平らな跡地が、岩泉行き列車に乗り押角トンネルを抜けてすぐ左側に見えた。国道340号からは木製の橋で繋がっている。

歴史

  • 1947年(昭和22年)11月25日:小本線の押角 - 当駅間開通により開設。
  • 1948年(昭和23年)11月26日:アイオン台風の風水害により小本線が全線不通となり営業休止。
  • 1949年(昭和24年)3月5日:災害復旧により営業再開。
  • 1957年(昭和32年)5月16日:浅内延伸開業に伴い廃止。
    • なお、公式廃止日以後も、しばらくの間一部の列車が停車していたという。

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅であった。1990年代後半まで木造駅舎が存在しており、保線待合室として利用されていた。

駅周辺

宇津野の集落は国道と川を挟んだ反対側にある。また、駅入口には廃屋がある。

  • 押角峠
  • 押角トンネル

備考

2010年(平成22年)7月31日に発生した岩泉線の土砂崩れ事故では、事故処理のため被災車両を当駅の跡地に輸送している。この事故で岩泉線は不通となり、復旧にはかなり時間がかかることが見込まれるため、当駅を復活させ、茂市 - 宇津野間だけでも運行をとの意見があったが、JR東日本によるとこの区間にも調査が必要な箇所があるため、実現は難しいとされた。そして実現することなく、2014年4月1日に当線は全線が廃線となった。

隣の駅

日本国有鉄道
小本線
押角駅 - 宇津野駅

脚注

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 廃駅3題 宇津野、野内、上目名 - 新潮社

JR岩泉線旧宇津野駅

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宇野線

JR宇野線宇野

気の向くまま、赴くまま~Train Diary~ 宇野駅