トリプシン(trypsin, EC.3.4.21.4)はエンドペプチダーゼ、セリンプロテアーゼの一種である。膵液に含まれる消化酵素の一種で、塩基性アミノ酸(リシン、アルギニン)のカルボキシ基側のペプチド結合を加水分解する。語源は、ギリシャ語の“tripsis(摩擦、粉砕)”に由来する。

膵臓からトリプシノーゲンとして分泌され、エンテロキナーゼ(自家加水分解)によりαトリプシン及びβトリプシンとなる。また、キモトリプシノーゲンを一部加水分解しキモトリプシンとするのに必要な酵素である。トリプシンインヒビター(アンチトリプシンやオボムコイド)によって阻害を受ける。

ヒトトリプシンの場合、コードしている遺伝子は第7染色体のq32-q36のTRY1。

ヒトではトリプシンの最適pHは8 - 9程度の弱塩基性である。

関連項目

  • 加水分解酵素

トリプシンインヒビターとは何か【初心者向けの簡単解説】 サカトのバイオハック

トリプシンを分解する腸内細菌の同定に成功~リプシンを分解することで消化管恒常性を維持する~ テック・アイ生命科学

トリプシンEDTA試薬 9336 FUJIFILM Europe 溶液 / 細胞培養用 / 研究用

Trypsin Type IXS, lyophilized powder, main 13,00020,000BAEE units/mg

蛋白消化酵素 (たんぱくしょうかこうそ, タンパクしょうかこうそ) JapaneseEnglish Dictionary