1956年イギリスグランプリ (1956 British Grand Prix) は、1956年のF1世界選手権第6戦として、1956年7月14日にシルバーストン・サーキットで開催された。
レース概要
序盤はBRMのマイク・ホーソーンとトニー・ブルックスが1-2位を走行して人々を驚かせたが、ブルックスはスロットルが閉じずにクラッシュを喫して炎上してしまい、ホーソーンはドライブシャフトの不調によりリタイアした。当レースのみの参加となったコンノートのアーチー・スコット=ブラウンは生まれつき右腕が肘までしかなく極端に小柄という身体的ハンデをものともせず、序盤にフェラーリ勢と果敢に戦う健闘を見せたがマシントラブルでリタイアした。ホーソーンに代わってトップに立ったのはスターリング・モスで、ロイ・サルヴァドーリがプライベート参戦ながら好走を見せ2位を快走する。サルヴァドーリはマシントラブルにより59周でリタイアしてしまい、モスは69周目にファン・マヌエル・ファンジオに先行され、レース終盤にマシントラブルが発生してリタイアした。レースはファンジオが制し、2位にチームメイトのピーター・コリンズ(レース途中でアルフォンソ・デ・ポルターゴから交代した)が続き、フェラーリがワン・ツー・フィニッシュを達成した。
エントリーリスト
- 追記
- ^1 - エントリーしたが出場せず
結果
予選
決勝
- 追記
- ^1 – ファステストラップの1点を含む
注記
- 車両共有:
- 4号車: アルフォンソ・デ・ポルターゴ(70周)、ピーター・コリンズ(30周)。2位に入賞したため、2人に3点が与えられた。
- 3号車: エウジェニオ・カステロッティ(80周)、アルフォンソ・デ・ポルターゴ(12周)
- F1デビュー戦: ポール・エメリー、ブルース・ハルフォード、アーチー・スコット=ブラウン、デズモンド・ティタリントン(スコット=ブラウンとティタリントンは当レースのみ出場)
- F1キャリア初:
- 初入賞: アルフォンソ・デ・ポルターゴ(2位)、ジャック・フェアーマン(4位)、ホレース・グールド(5位)
- 初表彰台: アルフォンソ・デ・ポルターゴ
第6戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
- 注: トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。
脚注
参照文献
- 林信次『F1全史 1956-1960』ニューズ出版、1999年。ISBN 4-938495-27-9。
外部リンク
- STATS F1



