稲荷山駅(いなりやまえき)は、長野県長野市篠ノ井塩崎にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)篠ノ井線の駅である。
歴史
駅名は地名に由来するものの、駅所在地は過去も現在も「稲荷山」という地名になったことは無い。駅名の元となった稲荷山地区は駅より約2kmほど南に離れた場所にあり、更級郡稲荷山町から更埴市となり、現在は千曲市に属している。駅の所在地である塩崎地区は塩崎村から篠ノ井市に編入され、現在は長野市となっている。したがって駅と稲荷山地区の間には、常に行政区分の境界線が存在していたことになる。
稲荷山地区はかつて北国西街道最大の宿場として栄えた稲荷山宿で、駅が開業した明治時代には北信随一の商都として賑わっていた。更埴市史第三巻「篠ノ井線の開業」には「宿場衰退の懸念や農民の反対(中略)により誘致に失敗した」と記されている。
年表
- 1900年(明治33年)11月1日:官設鉄道(後の日本国有鉄道)篠ノ井線篠ノ井 - 西条間の開通と同時に開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1971年(昭和46年)12月10日:貨物取扱廃止。
- 1973年(昭和48年)1月11日:業務委託駅となる。
- 1985年(昭和60年)3月22日:駅員無配置駅となり、簡易委託駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
- 2013年(平成25年)9月:駅舎リニューアル工事完成。
- 2025年(令和7年)
- 2月:駅番号にSN 14を設定。
- 3月15日:ICカード「Suica」の利用が可能となる。東京近郊区間に編入される。
- 3月30日:この日をもって窓口営業を終了予定。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。
長野駅管理の簡易委託駅で、窓口が設置されている。改札口にSuica対応の簡易改札機の入出場両用機が設置されている。
のりば
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は305人である。
2007年度(平成19年度)以降の推移は以下の通り。
駅周辺
- 長谷寺 - 三大長谷寺の1つ。
- 稲荷山宿 - 駅名の由来となった、かつての宿場町。
- 康楽寺
- 長野自動車道
- 長野南警察署長野市塩崎警察官駐在所
- 長野市乗合タクシー横田塩崎線 - 稲荷山駅前停留所
- 千曲川
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 篠ノ井線
- □快速(下りの一部は通過)
- 聖高原駅 (SN 11) -(上りの一部は姨捨駅 (SN 13) )- 稲荷山駅 (SN 14) - 篠ノ井駅 (SN 15)
- ■普通(「みすず」含む)
- 姨捨駅 (SN 13) -(桑ノ原信号場)- 稲荷山駅 (SN 14) - 篠ノ井駅 (SN 15)
- □快速(下りの一部は通過)
脚注
記事本文
利用状況
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報(稲荷山駅):JR東日本




