『ジュリアン』(Jusqu'à la garde)は、2017年のフランスのサスペンス映画。 グザヴィエ・ルグラン初の長編映画監督作品で、出演はトマ・ジオリアとドゥニ・メノーシェなど。 ドメスティックバイオレンスを題材とし、第86回アカデミー賞の短編映画賞にノミネートされた2013年の映画『すべてを失う前に』の長編バージョンである。本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した。
2017年8月から9月にかけて開催された第74回ヴェネツィア国際映画祭に出品され、銀獅子賞(監督賞)を受賞している。 日本ではフランス映画祭2018において『CUSTODY/カストディ』のタイトルで上映されたのち、2019年に一般劇場公開された。
ストーリー
ミリアムは夫アントワーヌと離婚し、ミリアムはジョゼフィーヌとジュリアンの2人の子供を引き取ったが、ジュリアンについては親権内容を争った末、離婚調停の取り決めで親権は共同と決められたため、ジュリアンは隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌと過ごすことになる。
しかし、ミリアムはアントワーヌに絶対に会おうとせず、電話番号も住所も伝えない。アントワーヌにDV癖があったためだ。アントワーヌはジュリアンに面会する度に母の居場所を聞き出そうとするが、彼も母親を守るため必死に嘘をつき続ける。
アントワーヌの不満は徐々に高まっていき、そしてある日、ついに怒りに満ちたアントワーヌが家に乗り込んでくる。
キャスト
- ジュリアン・ベッソン: トマ・ジオリア - 11歳の少年。
- ミリアム・ベッソン: レア・ドリュッケール - ジュリアンの母。
- アントワーヌ・ベッソン: ドゥニ・メノーシェ - ジュリアンの父。
- ジョゼフィーヌ・ベッソン: マティルド・オネヴ - ジュリアンの姉。18歳。
- サミュエル: マチュー・サイカリ - ジョゼフィーヌの恋人。ミュージシャン。
- シルヴィア: フロランス・ジャナス - ミリアムの妹。
- マドレーヌ: マルティーヌ・ヴァンドヴィル - アントワーヌの母。
- ジョエル: ジャン=マリー・ヴァンラン - アントワーヌの父。
- ナニー: マルティーヌ・シャンバッハー - ミリアムの母。
- アンドレ: ジャン=クロード・ルゲー - ミリアムの父。
- 裁判官: サディア・ベンタイエブ
- ミリアムの弁護士: ソフィー・パンスマイユ
- アントワーヌの弁護士: エミリー・アンセルティ=フォルメンティニ
作品の評価
Rotten Tomatoesによれば、114件の評論のうち、95%にあたる108件が高く評価しており、平均で10点満点中7.9点を得ている。 Metacriticによれば、21件の評論の全てが高く評価しており、平均で100点満点中83点を得ている。 アロシネによれば、メディアによる34件の評論のうち31件が5点満点中4点以上をつけており、平均で4.2点を得ている。
受賞歴
出典
外部リンク
- 公式ウェブサイト(日本語)
- ジュリアン - allcinema
- ジュリアン - KINENOTE
- Custody - オールムービー(英語)
- Jusqu'à la garde - IMDb(英語)
- Jusqu’à La Garde - AlloCiné(フランス語)



